
〒731-5116 広島市佐伯区八幡4丁目3-37
2026.2.16
板金塗装というと「色を塗って終わり」と思われがちです。
でも仕上がりの差は、表面よりも 見えない層 と 段取り に出ます。
今回は、板金塗装工場の実際の現場をもとに、
「なぜ時間がかかるのか」「なぜ仕上がりが変わるのか」を、5つの視点でまとめます。
塗装ブースは「塗る場所」ではなく、風と温度を管理して仕上がりを作る設備です。
押し出し+吸い込みの気流制御(プッシュプル)。
塗装はミスト(霧)との戦いで、気流が乱れると肌が荒れます。
さらに温度。
たった1〜2℃の差で、肌(表面の質感)も硬化の進み方も変わる。
外から見れば同じ作業でも、結果が変わる理由がここにあります。

調色は「勘」だけではなく、データで再現性を作る工程です。
原色ボトルを並べ、デジタル秤でグラム単位管理。
数値で合わせるから、同じ色を安定して作れます。
ただ、数字だけで終わりません。
塗料は光・素材・角度で見え方が変わるので、最後に合わせるのは 職人の目 です。
結局、いまの塗装は
**「データ+目」**で精度を詰める仕事です。

一番伝えたいのはここです。
上塗りの色やツヤよりも、まず下地。
写真で見えるピンクの層がサフェーサー(下地材)。
ここが甘いと、どんなに上を綺麗に塗っても意味がありません。
剥がれる
浮く
ひび割れる
見えない層の出来が、仕上がりと耐久性を決める。
塗装は「表面の美しさ」ではなく、「層の品質」の仕事です。

作業中の車両を見るとよく分かります。
塗るより先に、外している。
バンパー、ライト、モール、内装……。
体感で言えば、塗るのは2割、外す・戻すが8割。
そして本当の完成は、塗った瞬間ではなく、
組み直して違和感ゼロになった時です。

現場を触って汚れて、最後に手を洗う。
こういうのが、一番大事です。

塗装は「色を塗る仕事」ではありません。
見えない層を積み、環境を整え、段取りを組み、最後に違和感をゼロにする仕事です。
だから板金塗装は、時間がかかることがあります。
その手間が、仕上がりと耐久性の差になります。
有限会社竹田自動車
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